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供給から回収まで、一貫して製品同士を非接触に保ちながら搬送
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シリンジの外観異物検査にAI技術を搭載し、検査精度をさらに向上
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統合されたデザインにより、省スペースと高い操作性を実現
医薬品・食品向け包装機械のグローバルメーカーであるシンテゴンテクノロジー (本社:ドイツ、旧社名 ボッシュパッケージングテクノロジー。以下、シンテゴン)は、シリンジ用の自動外観異物検査機AIMに前段機と後段機を統合したライン「DIR」を2021年7月にリリースしました。AIMには、AIを採用した画像処理システムを搭載。難易度の高い検査においても、良品・不良品判別を高精度に行います。また、丁寧なハンドリングを追求し、全工程にわたり製品同士を非接触の状態で搬送。検査機と供給・回収装置を一体化することで、省スペース化にも貢献します。
シリンジ検査機と供給機の一体型ライン DIR
DIRの4つの特長
1. シリンジ検査にAI技術を採用
AI画像処理システムを標準搭載し、シリンジのゴム栓部上面・側面、フランジ部、胴部の検査に適用できます。従来の画像処理技術では困難であった検査項目も、より高い精度で検査が可能です。例えば、気泡を含む高粘度溶液内の異物検知では、気泡と異物を高精度に識別。検知率を大幅に向上すると同時に、良品の誤検知を低減します。良品の誤検知が減ることで、費用削減が期待されます。
高電圧リークテスターをモジュール化。ご要望に応じて搭載できます。
3. 丁寧なハンドリング
シリンジをネストから検査機へ供給し、再び回収するまで、製品同士を非接触に保ちます。デリケートな製品を傷つけることなく、丁寧にハンドリングします。
4. 小さなフットプリント
検査機と前段機・後段機を一体化することで、省スペース化に貢献。使いやすさを追求し、1つのヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)でライン全体を操作できます。
シンテゴンテクノロジーについて
シンテゴンテクノロジーは、グローバルに事業展開するプロセス・包装機械のリーディングサプライヤーです。ボッシュの包装機械事業部であったボッシュパッケージングテクノロジーとして、50年に渡り医薬品および食品分野における技術を中心に事業を展開し、2020年1月からは、ヴァイブリンゲン(ドイツ)に本社をもつ企業として独立しました。シンテゴンテクノロジーは、世界15か国以上で30を超える拠点を構え、従業員数は合計6,000名に上ります。スタンドアロン機、一貫したシステム設備、アフターサービスを含め、インテリジェントかつサステナブルな技術を提供しています。医薬品産業向けには、液剤および固形剤の製造ライン(製剤、充填、検査、2次包装など)を対象に、機械やソリューションを提供しています。食品業界向けには、製菓用プロセス技術をはじめ、ドライフード(バー菓子、焼成菓子、コーヒーなど)、冷凍食品、乳製品を対象とした包装ソリューションなど、幅広い製品、サービスを提供しています。
検査機事業は、日本での技術開発および製造において40年以上にわたる経験と実績があります。弊社の外観異物自動検査機AIMシリーズは、日本だけでも1,000台以上製造され、世界50カ国以上の大手製薬会社に導入されています。検査機技術におけるパイオニアとして、革新的な精神を持って、お客様である製薬会社をサポートし、すべての方に安全な注射剤が届くよう貢献します。